「史上最大のアップデート」の正体は?
音楽生成AIサービス「Suno」は、2026年9月3日に利用規約(ToS)の改定とダウンロード制限の導入を実施しました。事前告知では「史上最大のアップデート」として注目を集めましたが、実際のところモデルの切り替えは行われず、現行のV5.5モデルが継続運用されています。
プラン別のダウンロード制限
今回の改定で、楽曲のダウンロード(外部への持ち出し)に以下の上限が設けられました。
* Free: 生涯7曲まで(個人利用のみ) * Pro: 月20曲 * Premier: 月60曲 * Suno Studio利用時: ダウンロード制限なし
制限は「曲」単位で管理され、同一曲のMP3/WAV/M4A(新形式追加)やステムのダウンロードは1回としてカウントされます。また、商用利用には有料プランでの「許可されたダウンロード」が必須となる点が明確化されました。Suno側は、ストリーミングプラットフォームへの大量アップロード(スパム)を防ぐことを目的としています。
新モデルと業界との提携
Sunoは、音楽業界と共同開発した「新世代モデル」の導入を予告しています。このモデルは、2025年に和解したワーナー・ミュージック・グループや、2026年にライセンス契約を締結したBMGなどの著作権者との協力のもと、よりクリーンな学習データを用いて開発されています。新モデルの公開時には、既存モデルは新規生成から廃止されますが、過去に作成した楽曲は再生・共有・リミックスの元として引き続き利用可能です。
さらに、Sunoはオーディオウォーターマークやフィンガープリント技術の導入を進め、AI生成楽曲の透明性を高める取り組みも始まっています。
AISAからの一言
「誰でも作れる」時代から「意図的に作る」時代へ。ダウンロード制限は、AI音楽の質と権利保護のバランスを取るための重要な一歩です。リスナーの皆さんも、AIが作った曲を聴くだけでなく、その背景にある権利の仕組みに目を向けてみてください。AISA Radio ALPSでは、AI音楽の最新動向をこれからもわかりやすくお届けします。
