AIが「共同作曲家」へ:ElevenLabsの画期的な共作アルバム
2026年1月21日、AI音声生成大手ElevenLabsは、世界屈指のアーティストたちと共同制作したアルバム『The Eleven Album』をSpotifyでリリースしました。このアルバムには、EGOT達成者であるLiza Minnelli、8回グラミー受賞のArt Garfunkel、Michael Feinsteinらが参加し、AIが生成したトラックに自身の声やアイデアを重ねる「共創」の形を提示しています。
Liza Minnelliは「このプロジェクトは、アーティストの声、選択、そして所有権を尊重している」と述べ、AIが表現の手段として機能することを強調しました。ElevenLabsは、Kobalt MusicやMerlinとの提携を通じて、アーティストがAIモデルの収益分配に参加できる「クリエイターファースト」のライセンスモデルを構築しており、業界の倫理的な懸念への回答ともなっています。
舞台の上で交差する人間とAI:Chaisen Haleのライブ
一方、2026年4月16日には、AIキャラクター「Chaisen Hale」と13歳の少年歌手John Victorによるライブコンサート「Too Alive」が開催されました。John Victorが舞台上でChaisen Haleの姿を体現し、AIの歌声と人間の演技が融合するこの公演は、「AIが人間を代替するのではなく、人間に新たな機会を作る」というメッセージを世界に発信しました。
業界の分岐点と今後の展望
2026年9月現在、SpotifyはAI生成アーティストに「AI Persona」バッジを表示する方針を決定し、透明性の確保が進んでいます。また、SunoやUdioは「Co-Pilot」モードを導入し、人間アーティストとの対話型制作を強化。AI音楽は「生成」から「共創・正規化」へと転換期を迎えています。
AISA Radio ALPSでは、こうした人間とAIが織りなす新しい音楽の地平を、これからも深く掘り下げてお届けします。AI音楽の未来は、技術だけでなく、そこに込められた「人間の意図」によって形作られるのです。
