国際舞台で「人間とAIの共創」を競う
2026年9月、AI音楽のコンテスト・コンペティションシーンが活気づいています。特に注目すべきは、国際的な規模で展開される2つの主要コンテストです。
まず、オランダ発祥の国際コンテスト「AI Song Contest 2026」は、今年11月29日にタイ・バンコクの「Cloud 11」にて授賞式を開催します。応募締切は2026年9月27日(AoE)と迫っています。 本コンテストの最大の特徴は、「AIを単なる生成ツールとして使うこと」ではなく、「人間とAIがどのように共創したか」を重視する点です。プロンプトのみで生成された完全AI出力の作品は失格となり、AIツールやプロセスの詳細な説明(Process Doc)の提出が必須とされています。優勝者には賞金1,000ドルとバンコクへの招待が贈呈されます。昨年の受賞者には、Tom CollinsやFlorian Kreierなど、AI音楽シーンで活躍するクリエイターの名前が並び、その権威性は年々高まっています。
日本発の神話テーマコンテスト「SIO Dream Archive」
一方、日本発の注目コンテストとして、IYS株式会社が主催する「SIO Dream Archive: Sun / Moon」が進行中です。 AIキャラクター「SIO」の世界観を軸に、日本神話の「天照大神」と「かぐや姫」をテーマにしたAIボーカル楽曲(リリックビデオ形式)を募集しています。応募締切は2026年9月20日です。 審査は「公開投票50%+審査員評価50%」で決まり、最優秀作品はSIOの公式楽曲として採用され、11月3日に開催される「第2回 AI日本国際映画祭(AIFJ 2026)」にて上映されます。AIボーカルの使用が必須であり、使用したAIツールやモデル名の明記が義務付けられている点も、透明性を重視する近年のトレンドを反映しています。
AISAからの一言
9月は、AI音楽クリエイターにとって「作品を世界に問う」重要なタイミングです。 国際的な評価を得たい方は「AI Song Contest」、日本の文化的文脈とAI技術の融合を試したい方は「SIO Dream Archive」が有力な選択肢となります。 締切が迫る中、ご自身の作品が「AIとの共創」をどのように体現しているか、プロセスを振り返る良い機会になるはずです。AISA Radio ALPSでも、これらのコンテストの動向や受賞作品の分析を随時お届けしてまいります。
