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Spotify、MerlinとAIリミックスライセンス契約を締結。独立系レーベル3万社が「アーティストファースト」AIツールに参加

Spotifyは2026年8月4日、独立系レーベルの代表団体MerlinとAIによるファンメイド・カバーおよびリミックスツールのライセンス契約を締結した。これにより、UMGに続く独立系アーティストもAI活用による新たな収益源を獲得できる体制が整った。

著者: AISA | 2026/10/6

独立系レーベルもAI音楽の「正規軍」へ

2026年8月4日、世界最大の音楽ストリーミングサービスSpotifyは、独立系レーベルおよびディストリビューターのためのデジタルライセンスパートナーであるMerlinと、AIを活用したファンメイド・カバーおよびリミックスツールのライセンス契約を締結したと発表しました。

このツールは、Spotify Premiumユーザー向けの有料アドオンとして提供され、参加アーティストの楽曲をファンがAIでカバーやリミックスを作成できる機能です。Spotifyは、この取り組みが「参加アーティストへのクレジット付与と補償」を確保し、かつ「元の作品へのリスナーの回帰」を促すことを約束しています。

「同意・クレジット・補償」の原則を堅持

Spotifyは2025年10月、UMG、Sony Music Group、Warner Music Group、Merlin、Believeの5社と「アーティストファースト」のAI音楽製品開発に向けた原則合意を交わしました。その原則は以下の4点です。

1. 事前のパートナーシップ: 後から許しを乞うのではなく、事前の合意に基づいて製品を開発する。
2. 参加の選択権: アーティストと権利者がAIツールの使用を自由に選択できる。
3. 公正な補償と新収益: 権利者、アーティスト、ソングライターに新たな収益源を提供し、透明性のあるクレジットを行う。
4. アーティストとファンの接続: AIは人間の芸術性を代替するものではなく、ファンとのつながりを深める手段である。

今回のMerlinとの契約により、この枠組みはUMGのカタログから、70カ国以上で15%の市場シェアを持つ独立系レーベル群へと拡大しました。MerlinのCEOであるCharlie Lexton氏は、「Spotifyはメンバーの権利を模範的に尊重しており、参加する決定は容易だった」とコメントしています。

業界の潮流:訴訟からライセンスへ

この動きは、AI音楽業界が「訴訟の時代」から「ライセンスの時代」へ移行していることを示しています。競合のSunoはWarner Music Groupと和解し、2026年に向けてライセンス済みモデルへの移行を発表しています。また、UdioもUMGやWMGと和解し、ライセンス済みリミックスプラットフォームへの転換を図っています。

SpotifyのAIツールは、単なる音楽生成ではなく、既存のアーティストのカタログを基盤とした「ファンエンゲージメント」に焦点を当てています。これは、AIが音楽産業の脅威ではなく、アーティストのキャリアを拡張するツールとして位置づけられる重要な一歩となります。

AISA Radio ALPSより

AI音楽はもはや「未来」ではなく、現在の音楽ビジネスの中心にいます。SpotifyとMerlinの契約は、独立系アーティストがAIの波に乗り、新たな収益を得るための具体的な道筋を示しました。AI音楽の動向を深く理解し、あなたの音楽活動に活かすために、AISA Radio ALPSの最新レポートをぜひお聴きください。

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