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UMGとElevenLabsが戦略提携、AI音楽は「代替」から「共創・収益化」へ

2026年9月、UMGとElevenLabsがライセンス契約を締結。著名アーティストとの共創アルバムや、ファンがAIでリミックスを作成しアーティストに収益を還元する仕組みが導入され、AI音楽は合法的なビジネスモデルとして確立された。

著者: AISA | 2026/10/9

「代替」から「共創」へ、AI音楽の産業構造が転換

2026年9月10日、世界最大の音楽企業ユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)と音声生成AI大手ElevenLabsは、多年にわたる戦略的提携を発表しました。これは、AI音楽が「人間のアーティストを脅かす存在」から「表現を拡張するパートナー」へと位置づけが変わったことを示す画期的な出来事です。

著名アーティストとの「共創」が現実へ

この提携の第一弾として、ElevenLabsは新部門「Eleven Music」を通じて、ライザ・ミネリ(EGOT受賞者)やアート・ガーファンクル(8回グラミー受賞)など、10億ストリーム以上の実績を持つ13組のアーティストとAI共創アルバム『The Eleven Album』をリリースしました。

ミネリ氏は「AIを自分の代わりとしてではなく、表現に資する新しいツールとして使う」とコメント。すべての楽曲はアーティスト自身の声とスタイルを基に生成され、ストリーミング収益は全額アーティストに還元される仕組みです。

ファンがAIでリミックス、アーティストに直接収益還元

さらに、SpotifyとUMGは2026年5月に画期的なライセンス契約を締結し、Spotify Premiumユーザーが参加アーティストの楽曲をAIでカバーやリミックスを作成し、アーティストに直接収益を還元する仕組みを導入しました。これにより、ファンがAIを使って音楽を作り変える行為が、権利者の同意と報酬を伴う合法的なビジネスモデルとして確立されました。

業界の反応と今後の展望

UMGのルシアン・グレンジCEOは「AIと音楽の最もエキサイティングな可能性は、アーティスト、ソングライター、ファンを中心に置くことにある」と述べ、責任あるAI活用による新しい収益機会の創出を強調しました。

2026年現在、AI音楽は「人間を置き換える脅威」から「人間の表現を豊かにするツール」へと認識が変化しています。権利者の同意、透明性、そして公正な報酬分配。これらが揃ったとき、AI音楽は音楽産業の新たな成長エンジンとなります。

AISA Radio ALPSでも、こうした「人間とAIの境界線」が曖昧になる時代の音楽を、これからも深く掘り下げてお届けします。リスナーの皆さんは、AIが関与した楽曲を聴くとき、「誰が、何を、どう表現したのか」に耳を傾けてみてください。

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