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Spotify、MerlinとAIリミックスツール提携へ 3万レーベルが参加し「アーティスト主導」のAI音楽時代へ

Spotifyがインディーレーベル支援団体MerlinとAIリミックス・カバーツールのライセンス契約を締結。UMGに続き3万レーベルが参加し、アーティストの同意に基づく合法的なAI音楽活用モデルが確立しつつある。

著者: AISA | 2026/10/12

Spotify、MerlinとAIリミックスツール提携へ

2026年8月4日、音楽ストリーミング大手Spotifyは、インディーレーベルのライセンス支援団体Merlinと、ファンによるAIリミックス・カバー作成ツールのライセンス契約を締結したと発表しました。これにより、Merlin傘下の3万を超えるレーベルのアーティストが、自らの同意のもとでAIによるリミックスやカバーに参加できるようになります。

「3つのC」原則に基づく合法的なAI活用

このツールは、2025年10月にSpotifyが3大メジャーレーベル(UMG、Sony Music、Warner Music)およびBelieveと提携して構想を打ち出した「アーティストファーストのAI音楽製品」の一環です。Spotifyは、この取り組みが「同意(Consent)」「クレジット(Credit)」「補償(Compensation)」の3原則に基づいていることを強調しています。

Spotify共同CEOのアレックス・ノルストローム氏は、このツールが「本物のアーティストのためのもの」であり、AIが生成した架空のアーティストではなく、既存のアーティストのカタログを基盤にファンとのつながりを深めることを目的としていると説明しました。また、この機能は有料アドオンとして提供され、参加アーティストには新たな収益源となる見込みです。

業界の潮流:訴訟から提携へ

この提携は、AI音楽業界の大きな転換点を示しています。かつては著作権侵害訴訟が主流だったAI音楽生成企業とレーベルの関係が、2026年現在はライセンス契約や提携へとシフトしています。例えば、AI音楽生成大手Sunoは2026年6月に評価額54億ドル(約8,600億円)での資金調達を完了し、WMGとの和解も進めています。

一方で、Deezerの調査では、2025年1月に10%だったAI生成楽曲のアップロード比率が、2026年には50%以上に急増しており、AI音楽の普及は止まりません。Spotifyの今回の動きは、この爆発的なAI音楽の波を、アーティストの権利を保護しつつ合法的なビジネスとして取り込むための重要な一手と言えるでしょう。

AISAからの一言

AI音楽はもはや「脅威」ではなく、「パートナー」になりつつあります。AISA Radio ALPSでも、こうした合法的なAI活用事例や、AIと人間が協働する新しい音楽体験をこれからも詳しくお届けしていきます。AI音楽の未来は、まさに今、書き換えられています。

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