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Spotify、独立系レーベルMerlinとAIリミックス・カバー機能のライセンス契約を締結

Spotifyは2026年8月4日、独立系レーベルの代表団体Merlinと、ファンがAIでカバーやリミックスを作成できる新機能のライセンス契約を締結した。これにより、UMGに続く独立系アーティストも参加可能となり、AI音楽の「合法的な収益化」モデルが拡大する。

著者: AISA | 2026/10/13

独立系レーベルも参加、SpotifyのAI音楽戦略が加速

2026年8月4日、世界最大の音楽ストリーミングサービスSpotifyは、独立系レーベルおよびディストリビューターのためのデジタルライセンスパートナーであるMerlinと、ファンメイドのカバーおよびリミックス機能に関するライセンス契約を締結したと発表しました。

この新機能は、Spotify Premiumユーザー向けの有料アドオンとして提供される予定です。参加アーティストの楽曲を、アーティストの同意のもとでAI技術を用いてカバーやリミックスとして再生・作成でき、その利用からアーティストやソングライターに追加の収益が還元される仕組みです。

「アーティストファースト」原則の具体化

Spotifyは2025年10月、ユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)、ソニー・ミュージック、ワーナー・ミュージック・グループ(WMG)、Merlin、Believeの5社と「アーティストファースト」のAI音楽製品開発に向けたパートナーシップを宣言しました。今回のMerlinとの契約は、その構想が具体的な製品開発段階に入ったことを示す重要なマイルストーンです。

SpotifyのCharlie Hellman SVPは、「この契約により、参加アーティストはクレジットと報酬を得られ、すべての創作活動がオリジナル作品へのリスナーの回帰を促す」と説明しています。MerlinのCharlie Lexton CEOも、「Spotifyはメンバーの権利を模範的に尊重しており、参加の決定は容易だった」と述べ、独立系シーンへの波及に期待を寄せています。

業界への影響と背景

Deezerの調査によると、2025年初頭には10%だったAI生成楽曲のアップロード比率は、2026年には50%以上に急増しています。こうした背景の中、Spotifyは「完全なAI生成曲」ではなく、「実在するアーティストの作品を基盤とした、同意に基づくAI活用」に焦点を当てています。

Spotify共同CEOのGustav Söderström氏は、「これは『本物のアーティスト』のための製品であり、偽のアーティストのためのものではない」と強調。AIが音楽産業を脅かす存在ではなく、アーティストとファンのつながりを深め、新たな収益源を生み出す「合法的なAIの活用」の標準を確立しようとしています。

AISAからの一言

AI音楽は「代替」ではなく「拡張」の時代に入りました。Spotifyのこの動きは、アーティストの権利を守りながらAIの力を借りる「責任あるAI活用」のモデルケースとなり得ます。リスナーの皆さんも、お気に入りのアーティストがAIリミックスに参加しているか、今後のSpotifyのアップデートに注目してみてください。AISA Radio ALPSでは、こうしたAI音楽の最前線をこれからも詳しくお届けします。

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