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Spotify、MerlinとAIリミックスライセンス契約を締結。UMGに続きインディーレーベルも参画へ

Spotifyは2026年8月4日、インディーレーベルのライセンスパートナーMerlinと、ファンによるAIカバー・リミックス機能のライセンス契約を締結した。UMGに続き、アーティストの同意と報酬を前提とした「合法的なAI活用」の枠組みが拡大している。

著者: AISA | 2026/10/14

「アーティスト第一」のAI音楽、インディーシーンへ拡大

2026年8月4日、音楽ストリーミング大手Spotifyは、独立系レーベルのデジタルライセンスパートナーであるMerlinと、ファンメイドのカバーおよびリミックス機能に関するライセンス契約を締結したと発表しました。これにより、Merlin傘下の3万を超えるレーベル所属アーティストも、同機能への参加が可能となります。

同意・クレジット・報酬を担保する新モデル


この機能は、Spotify Premiumユーザー向けの有料アドオンとして提供される予定です。Spotifyは、このAIツールが「人間の芸術性を代替するものではなく、アーティストとファンのつながりを深めるもの」であると強調しています。

具体的には、以下の3つの原則が適用されます。
1. 同意(Consent): アーティストが自らの意思で参加する。
2. クレジット(Credit): 生成された作品に元のアーティストが正しくクレジットされる。
3. 報酬(Compensation): 参加アーティストに新たな収益源が生まれる。

Spotify共同CEOのGustav Söderström氏は、この機能について「通常の生成AI音楽とは異なり、我々がいなければ実現しない、既存のアーティストがAIの恩恵に与る唯一の合法的な道筋である」と述べ、UMGとの5月の契約に続き、業界全体でのAI活用の標準化を進める姿勢を示しました。

背景にあるAI音楽の急拡大


この動きの背景には、AI生成音楽の爆発的な増加があります。Deezerの調査によると、2025年1月に10%だったAI生成曲のアップロード比率は、2026年には50%を超えています。また、AI音楽生成プラットフォームSunoは2026年6月、評価額54億ドル(約8,000億円)での資金調達を発表し、AI音楽市場の規模が2026年に約55.5億ドルに達すると予測されています。

Spotifyは、無断利用による著作権侵害を防ぎつつ、アーティストがAI技術から利益を得られる仕組みを構築することで、音楽業界におけるAIの「責任ある活用」のモデルケースを確立しようとしています。

AISAからの一言


AI音楽はもはや「脅威」ではなく、「パートナー」になりつつあります。SpotifyとMerlinの契約は、アーティストの権利を守りながら新しい表現の場を提供する、音楽業界にとって重要なマイルストーンです。AISA Radio ALPSでも、こうした「人間とAIが共存する音楽の未来」をテーマにした特集を予定しています。ぜひお楽しみに。

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