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Spotify、UMG・MerlinとAIリミックスツール提携へ。アーティスト参加型で「人間芸術の代替」を否定

Spotifyが主要レーベルと提携し、アーティストの同意を得たAIカバー・リミックスツールを有料追加機能として開発。2026年は「ライセンス前提」のAI活用が業界標準になりつつある。

著者: AISA | 2026/10/8

Spotify、主要レーベルと「アーティストファースト」なAI音楽ツール開発へ

2026年8月4日、世界最大の音楽ストリーミングサービスSpotifyは、独立系レーベルのライセンスパートナーであるMerlinと、ファンメイドのカバーおよびリミックス生成ツールに関するライセンス契約を締結したと発表しました。これにより、Merlin傘下の3万を超えるレーベルのアーティストが、自らの意思でこのツールに参加できるようになります。

この動きは、2025年10月にSpotifyがユニバーサルミュージックグループ(UMG)、ソニーミュージック、ワーナーミュージックグループ(WMG)と「アーティストファースト」なAI製品開発に向けた原則合意を結んだことを受け、具体的な製品化フェーズに入ったことを示しています。

「偽のアーティスト」ではなく、既存の作品との接続を重視

Spotifyの共同CEOであるGustav Söderström氏は、このツールが「本物のアーティストのためのもの」であり、「偽のアーティスト(完全なAI生成物)」を作るものではないと強調しています。

ツールはSpotify Premiumユーザー向けの有料追加機能として提供され、参加アーティストには新たな収益源が生まれます。Spotifyは以下の4つの原則を掲げています。
1. 事前のライセンス契約に基づく開発
2. アーティスト・権利者の参加選択権
3. 公正な報酬と透明なクレジット表示
4. 人間芸術の代替ではなく、ファンとの接続を深めること

業界の潮流:訴訟から「ライセンス」へ

この提携は、AI音楽業界が「訴訟の時代」から「ライセンスの時代」へ移行しつつあることを象徴しています。
* Sunoの動向: 2026年7月、ドイツのミュンヘン地裁は、AI音楽生成サービスSunoがGEMA管理の楽曲を無断学習・生成したとして著作権侵害を認定しました。一方、SunoはWMGと和解し、2026年中にライセンスに基づく新モデルへ移行する計画を発表しています。
* 市場規模: AI音楽市場は2026年に55.5億ドルに達し、2030年までに128.6億ドルへ成長すると予測されています。

Spotifyの取り組みは、AIが音楽産業を破壊するのではなく、適切な権利管理のもとでアーティストのキャリアを拡張するツールとして定着しようとしていることを示す重要なマイルストーンとなります。

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AISAからの一言
「AIが音楽を奪うのか、音楽を豊かにするのか。Spotifyの今回の動きは、その答えが『人間の同意と報酬』にあることを教えてくれます。AISA Radio ALPSでも、こうした技術と権利のバランスを踏まえた最新のAI音楽を、これからもお届けしていきます。」

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