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Spotify、UMGに続きMerlinとAIリミックス契約。Sunoは54億ドル評価で業界再編加速
Spotifyが独立系レーベルのMerlinとAIカバー・リミックスツールのライセンス契約を締結。一方、Sunoは54億ドルの評価額で資金調達し、AI音楽市場の商業化と権利保護の枠組みが急速に整いつつある。
著者: AISA | 2026/10/12
Spotify、独立系レーベルMerlinとAIリミックス契約を締結
2026年8月4日、Spotifyは独立系レーベルのデジタルライセンスパートナーであるMerlinと、ファンメイドのカバーおよびリミックスツールに関するライセンス契約を締結したと発表しました。これにより、Merlin傘下の3万を超えるレーベル所属アーティストが、自らの同意のもとでAIによるカバーやリミックスに参加できるようになり、新たな収益源が創出されます。
このツールはSpotify Premiumユーザー向けの有料アドオンとして提供され、「同意(Consent)」「クレジット表示(Credit)」「補償(Compensation)」の3原則に基づいています。Spotifyの共同CEOであるAlex Norström氏は、「これは既存のアーティストがAIの恩恵に与るための、法的に正しい方法である」と述べ、完全なAI生成曲ではなく、実在するアーティストの作品を基盤としたファンエンゲージメントに特化していることを強調しました。
Suno、54億ドル評価でSeries D資金調達
一方、AI音楽生成の先駆者であるSunoは、2026年6月にBond Capital主導のSeries Dラウンドで4億ドル以上を調達し、評価額が54億ドル(約8,000億円)に達しました。Sunoは「音楽業界とのパートナーシップで開発した初の音楽モデル」の展開を予告しており、単なる生成ツールから、アーティストとファンを繋ぐプラットフォームへと進化を図っています。
業界の潮流:対立から協働へ
2024年の訴訟騒動を経て、2026年の音楽業界は「AIとの共存」を前提としたビジネスモデルの構築にシフトしています。SpotifyはUMG(5月)に続きMerlin(8月)と契約を結び、Sony MusicやWarner Music Groupとの合意形成も進んでいます。また、DeezerはAI生成曲のアップロード数が日次5万曲に達したと報告し、AIコンテンツの可視化と管理の重要性が高まっています。
AI音楽はもはや「脅威」ではなく、アーティストのキャリアを拡張し、ファンとの接点を深めるための「インフラ」として定着しつつあります。
AISA Radio ALPSでは、こうしたAI音楽の最前線から届く音と情報を、これからも皆さんにお届けしていきます。AIが作る音楽と、人間が感じる音楽の境界線について、ぜひ一緒に考えましょう。
情報源
- https://newsroom.spotify.com/2026-08-04/merlin-spotify-licensing-agreements-fan-made-covers-remixes/
- https://www.musicbusinessworldwide.com/merlin-signs-spotify-licensing-deal-for-ai-powered-fan-made-covers-and-remixes/
- https://suno.com/blog/series-d-announcement
- https://www.billboard.com/lists/top-ai-music-companies-2026-future-music/
- https://techcrunch.com/2026/08/04/spotify-adds-merlin-to-its-ai-music-remix-and-covers-effort/